2007年 06月 26日 ( 1 )

アヒルと鴨のコインロッカー


ー神様、この話だけは見ないでほしい。ー


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☆cast--------------------------------------
浜田 岳
瑛太
関 めぐみ
松田 龍平
大塚 寧々


☆crew------------------------------------
監督:中村 義弘
原作:伊坂 幸太郎



☆ストーリー------------------------------------

 僕の名は椎名(浜田 岳)、19歳。大学の入学で一人暮らしをするために、アパートに引っ越してきたその日に、奇妙な隣人の河崎(瑛太)に出会った。彼は初対面だというのにいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ち掛けてきた。彼の標的はたった一冊の広辞苑。そして彼は二年前に起こった、彼の元カノ(関 めぐみ)とブータン人留学生と美人ペットショップ店長(大塚 寧々)にまつわる出来事を語りだす。過去の物語と現在の物語が交錯する中、すべてが明らかになった時、僕はおかしくて切ない真実を見た…。

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☆感想----------------------------------------

ミステリー作家でありながらその枠に留まることなく、独自な世界観と表現力で、多くのファンからの支持を得ている伊坂幸太郎。その彼の作品の中でも、映像化するのは難しいであろうと言われていた今作品を、伊丹十三や雀洋一の元で助監督としての経験を積み、構成力と演出力において評価の高い中村義弘が映画化。
 
 「一緒に、本屋を襲わないか?」
 
 主人公の椎名は、進学の為に仙台に越して来たその日に、隣に住む河崎と名乗る男から、突拍子もない提案を持ち掛けられる。そして河崎から語られる、彼と、彼の元カノとブータン人の3人の物語。やがて一本の線で繋がる事となる2年前に起きたある事件と、今回の本屋の襲撃事件。果たしてそこに隠された真実とは?
 
 原作と同様に、カットバック方式で物語が進行していく今作品。ストーリー自体も原作にほぼ忠実に描かれているので、本を読んでこの話を好きになったという人の期待も裏切ることはないだろう。
 
 黄味がかった夕焼け時の空と、本屋の赤い看板のコントラスト。光を多様した室内でのやりとりなど、全編に渡って映し出されるのはアメリカのロードムービーのような乾いた景色の数々。この作品を描くにふさわしいノスタルジックな映像と、浜田 岳、瑛太 、松田 龍平、関めぐみら俳優陣による時に淡々と、時に感情的な一面を見せるごく普通の若者たちを見事に表現した演技のおかげで、どこかおかしく、とても切ない秀逸な青春ドラマに仕上がっている。ちょっとした偶然から、彼ら3人の物語に途中参加してしまった椎名同様、観ているこちら側も、やがて知ることになる悲しくもやさしい真実に胸を締めつけられるだろう。
 
 原作を読んでから観るのもよし、これを観て原作を読んでみるもこれまたよしの作品。
 

♪ pick up song ♪--------------------------------------------------------------------------

e0110110_0181027.jpgエッセンシャル・ボブ・ディラン
風に吹かれて /ボブ・ディラン
 劇中、神様と呼ばれている彼が歌うのは、誰もが一度は聴いたことのあるスタンダードなナンバー。物語の核とも言える曲で、全編を通して効果的に使用されている。

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by mi-ai-you-me | 2007-06-26 00:22 | ア行