ボルベール


ーママ、話したいことがヤマほどあるの。ー


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☆cast--------------------------------------
ペネロペ・クルス
カルメン・マウラ
ローラ・ドゥエナス
フランカ・ポルティロ
ヨハナ・コボ

☆crew------------------------------------
監督:脚本:ペドロ・アルモドバル





☆ストーリー------------------------------------

 失業中の夫と15歳の一人娘パウラを養うため、せわしなく働くライムンダ。明るくたくましい彼女にも、10代の頃、確執のあった母がそのまま父と一緒に火事で亡くなってしまうという苦い過去があった。そんなある日、夫がパウラに関係を迫り、抵抗したパウラに刺し殺されてしまう。ライムンダは愛娘を守りたい一心で、夫の死体の処理に奔走、事件の隠蔽を図る。そのさなか、今度は故郷ラ・マンチャに住む伯母の急死の報せが。ライムンダの姉ソーレが葬儀へ駆けつけたところ、彼女はそこで死んだはずの母イレネの姿を見掛けたという奇妙な噂を耳にするのだったが…。

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☆感想----------------------------------------

 鮮やかな原色を多様した独特の色彩が印象的なペドロ・アルモドバル監督。そんな彼の最新作は、「オール・アバウト・マイ・マザー」で起用したペネロぺ・クルスを再び迎え入れ、カンヌ映画祭で最優秀脚本賞と最優秀女優賞を受賞した女性への讃歌に溢れたヒューマンドラマ。

 両親を亡くし、失業中の夫と娘の為に毎日働き詰めのライムンダ。そんなある日、義理の父親である夫が、娘に関係を迫り刺殺されるという事件が起こる。必死で隠蔽工作を図るライムンダには、娘にも話していないある秘密があった。それは、死んだはずのライムンダの母親マウラが現れたことにより序所にあきらかになっていく・・・。

 人は、生きていく為に、時に罪深く、時に美しい。ライムンダや彼女の母親マウラが犯した過ちの是非は別として、この映画は、生きる為に人が日々行っている業のようなものを描き出している。「生きていく」ということは、きれい事ばかりではなく、愚かさもまた「生きていく」ことの一部なのだ。全てを包み込むような空気感が、重いテーマに爽やかさを与え、生きるということの原点を考えさせられる作品に仕上がっている。

 ハリウッド作品では、いまいち影の薄いペネロペ。この映画での彼女は、女性としても母親としてもたくましく、情熱的で魅力に溢れている。やはり、女優は良い作品と監督があって、活かされるものなのだろうか。
   
 正直、アルモドバル作品が苦手な人も多いかと思うが、ダークな要素の中に、笑いをちりばめた快作に仕上がっているので、わりと入っていきやすいハズ。どこまでもたくましく、ポジティブな女性達の生き方に、ちょっとだけ元気が沸いてくること間違いなしの作品。

 

♪ pick up song ♪--------------------------------------------------------------------------

e0110110_0243032.jpgVolver [Original Soundtrack]
Volver / Estrella Morente
 劇中、ライムンダが歌うこの曲は、カルロス・ガルデルのタンゴ。実際にペネロペが歌ってはいないのだけど、この為に口パクの練習をしたとか、しないとか。

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by mi-ai-you-me | 2007-07-30 00:25 | ハ行
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