サイドカーに犬ーあの夏、ヨーコさんが教えてくれたこと。 コーラと清志郎と 思い切り笑うこと。ー ☆cast-------------------------------------- 竹内 結子 古田 新太 松本 花奈 谷山 毅 ミムラ 鈴木 砂羽 ☆crew------------------------------------ 監督:根岸 吉太郎 原作:長嶋 有 ☆ストーリー------------------------------------ 不動産会社に勤務する薫(ミムラ)。彼女は久々に弟に会い、披露宴の招待状をもらう。両親が離婚したことで離れて暮らしていた姉弟。彼女が思い出すのは、その離婚の直前、20年前の夏の日の出来事だった。その時、薫(松本 花奈)は小学校4年生。夏休みが始まる前日に母親(鈴木 砂羽)は突然家を出て行き、父親(古田 新太)と弟との暮らしの中にある女性がやって来る。 その女性の名前はヨーコさん(竹内 結子)。彼女は父親に頼まれ、薫たちの食事の面倒などをみるためにやって来たのだった。タバコはスパスパ吸うし、つっけんどんとしてて、強いヨーコさんは麦チョコを山ほど買ってくれたことで、薫と弟に強烈な印象を与える。そんなヨーコさんに薫は興味を抱き、自然と引き寄せられていく。 ☆感想---------------------------------------- 直木賞作家・長嶋有のデビュー作を、「雪に願うこと」で各映画賞を総ナメにした根岸吉太郎が映画化。 20年前、小学4年生だった薫の夏休みは、母の家出という衝撃的な出来事で幕を開けた。その代わりに家にやって来たのは、ヨーコさんという豪快で自由奔放な女性。彼女の出現によって、ちょっぴり刺激的で、忘れることのできない夏の日が始まろうとしていた・・・。 コーラは歯が溶けるから飲んじゃダメ。おやつの麦チョコは少しだけ。そんな言いつけをきちんと守る薫にとって、大人(特に母親)とはいつでも正しい方向へと導いてくれる存在だったに違いない。だからこそ、ヨーコという豪快で型破りな女性が現れた時、それまで出会ったことのないタイプの大人の彼女に興味を持ち、戸惑いながらも自然と惹き付けられていったのだろう。そんな薫に対して、いつでも対等な立場で接し、彼女の思慮深さに「尊敬する。」とまで言ってしまうヨーコ。サバサバしていて芯が強いのに、決して自分の考えは押し付けない。彼女の凛とした生き方に、自分もこうありたいと思う女性もきっと多いのでは? 竹内結子がこれまで演じたキャラクターとはちょっと違った激しくも弱い魅力的な女性を好演。子供時代の薫を演じた松本花奈ちゃんが時より見せる戸惑いやはにかんだ表情は、子供の頃、初めて大人の世界を垣間見たあの時のなんともいえない感覚を思い出させてくれる。 「嫌いなものは好きになれるのに、好きなものを嫌いになるのは難しい。」 どんなに自由で、どんなに強いヨーコでも、人の気持ちまで自由にはできない。それでも、その場所が自分を必要としていないのならば、前へ前へと自転車を走らせていく彼女の姿に、大人になった薫同様、観ている自分もちょっぴり勇気づけられてしまう。せつなくも爽やかで、今の季節にぴったりな作品。 ♪ pick up song ♪-------------------------------------------------------------------------- My Generation/Understand Understand /YUI 映画の内容や、景色ともぴったりで、エンドロールに流れるこの曲は、この映画の為に書き下ろされたYUIのアコースティックナンバー。 人気blogランキングへ
by mi-ai-you-me
| 2007-07-02 00:21
| サ行
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