主人公は僕だった


ー男は悩んでいた。自分だけに聴こえる、作家の声に。ー


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☆cast--------------------------------------
ウィル・フェレル
エマ・トンプソン
ダスティン・ホフマン
クイーン・ラティファ
マギー・ギレンホール

☆crew------------------------------------
監督:マーク・フォースター
脚本:ザック・ヘルム




☆ストーリー------------------------------------
 
 国税局に勤めるハロルド・クリック(ウィル・フェレル)は、毎朝同じ時間に目覚め、同じ回数歯を磨き、同じ歩数でバス停まで行き、会計監査官の仕事をこなして、毎晩同じ時間に眠る。そんな几帳面すぎる毎日を送っていたハロルドに、ある朝突然、彼の行動を性格に描写する女性のナレーションが聞こえてくる。声の主は、悲劇作家のカレン・アイフル(エマ・トンプソン)。10年の沈黙を破る最高傑作の完成を目の前にした彼女が、ラストでいかにして死なせようかを悩んでいる主人公こそ、ハロルドだったのだ。なんとか自分の物語を変えようと生活を変え始めるハロルド。パン屋で働く魅力的な女性アナ(マギー・ギレンホール)に恋をしたり、子供の頃に夢だったギターを弾きはじめたりするうちに、愛すべき姿に変わり始めた彼の人生を、ハロルドは守ることができるのだろうか?

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☆感想----------------------------------------

 「チョコレート」や「ネバーランド」のマーク・フォスターがメガホンを取り、ここ最近出演作が立て続けにヒットを飛ばしているコメディ俳優ウィル・フェレルが主演するこれまでにないひねりの利いたヒューマン・コメディー。
 
 平凡に思えた自分の人生が、ある日突然終わってしまうと宣言されたハロルド。しかも、その筋書きを書いているのは、なんと実在する悲劇作家だった!ユニークなストーリー展開もさることながら、出演している俳優たちの淡々としながらも、どこかおかしい演技が何とも言えず、気が付くとクスっと笑ってしまう。
 
 生きている以上、人には逃れられない運命がある。たとえば、生まれた場所、人種、時代。でも、そこから先は、ほんの少しの勇気と、変えようと思う意思さえあれば、いくらでも道は開けていくもの。死を宣言され、それから逃れる為に奮闘し、人生を謳歌し始めるハロルドがやがて迎えることになる結末を知れば、自分の人生の筋書きを決めるのは、神様でも小説家でもなく、自分以外の何者でもないということに気づくことができるだろう。それと同時に、この物語は人は生きてること自体がすでにドラマだということを教えてくれる。劇的な何かが起こらなくても、日々起こる小さな出来事全てにはちゃんと意味があり、それを感じ取ることができれば、毎日は十分にドラマチックなのだ。それに気づいた時こそ、人生において自分こそが紛れもない主人公だと思えるようになるのではないだろうか。
 
 個人的に苦手だったウィル・フェレルが、今回はあまりアクの強くない抑えた演技で愛すべき平凡男ハロルドを好演。相手役のマギー・ギレンホールは、「こうあるべき」ではなく「こうありたい」と思う生き方をしている女性を演じていて、とてもカッコイイ!シリアスだけど、どこか笑えて、最後にホロっとさせられるとてもステキな作品。

 毎日がなんとなく同じ事の繰り返しに感じてしまっているような時は、ぜひこの作品で気持ちをリフレッシュしてみて!


♪ pick up song ♪--------------------------------------------------------------------------

e0110110_0131361.jpgStranger Than Fiction
The Book I Write / Spoon
 SpoonのBritt Danielがこの映画のために書き下ろした最新曲。全体的にも心地良いポップサウンドがてんこもりで、ソフィア・コッポラ作品などのサントラが好きなら、ぜひオススメ!

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by mi-ai-you-me | 2007-06-07 00:19 | サ行
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